看護師のための英語接遇フレーズ集|現場で使える丁寧な言い回しまとめ

英語に自信がなくても大丈夫!看護師のための英語接遇フレーズ15選|外国人対応が不安な看護師さんへ、3児ママ看護師の実践から厳選紹介 看護師 スキルアップ

「Excuse me… nurse?」
突然、外国人患者さんから声をかけられて――言葉が出てこない。

そんな瞬間、ありませんか?
近年の医療現場では、英語での“接遇”スキルがますます求められています。
特に看護師は、第一印象を決める「最前線」。

この記事では、現場ですぐ使える丁寧で安心感を与える医療英語の接遇フレーズを、場面別に分かりやすく紹介します!

この記事では、現場で“そのまま使える”英語の接遇フレーズを厳選して紹介しています。英語に自信がない方も、この記事で“伝える工夫”を身につけてみてください。

※実際には【22個】のフレーズを紹介しています。読みやすく厳選形式でご紹介しています!

英語に限らず、効率的に学習するための資格勉強法も知っておくと役立ちます。

なぜ今、看護師に英語での接遇力が求められるのか?

私が以前勤めていた病院では、温泉街が近かったこともあり、観光客が多い地域でした。そのため外国人患者さんが今勤めている病院より多かったです。英語を話すご家族も多く、言葉の壁に直面する場面が何度もありました。

英語での「おもてなし力」こそ、現場で信頼を生む最前線。
今、看護師にとって“接遇英語”は「できれば便利」ではなく「できなければ困る」スキルに変わりつつあります。


🧭背景にある3つの社会的変化

  1. 訪日外国人患者の急増
    コロナ後のインバウンド回復により、観光中や長期滞在中に体調を崩して医療機関を訪れる外国人が激増。
    厚生労働省の調査では、2023年の外国人患者受け入れ医療機関は1,500超え
    東京や京都など観光地だけでなく、地方都市にも広がっています。
  2. 医療現場の“多文化対応”の必要性
    外国人患者の中には、英語を母国語としない人も多数。
    そのため、医療専門用語ではなく、**「やさしい英語」「丁寧な言い回し」**が求められるケースが多いのです。
  3. 患者の安心感を左右する“看護師の第一声”
    通訳や医師にたどり着く前に、患者が最初に出会うのは看護師
    ここでの第一印象が、患者の不安や緊張を和らげるか、逆に強めてしまうかを大きく左右します。

💬実際の声

「最初に優しく声をかけるだけで、外国人患者さんの表情がふっと和らぐことがある」
「通訳がいないときでも、簡単なフレーズが言えると、こっちも落ち着いて対応できる」


✅まとめると…

接遇英語とは、難しい英語ではなく、“気配りを言葉にするツール”。
今の医療現場では、“対応できるかどうか”で、看護師としての信頼も変わる時代になっているのです。

基本の英語接遇フレーズと丁寧な言い換え例

英語での接遇は、「言葉」より「印象」が先に届きます。
そのため、看護師が使う英語も“伝わる単語”より、“感じがよい言い回し”が求められます。
特に医療の現場では、患者の不安を和らげ、安心感を与える**「心ある英語」**が信頼を生みます。


🔸基本の接遇フレーズ5選

まずは、よくあるシチュエーション別に「英語が苦手でも伝えられる」基本接遇表現をご紹介します。

状況フレーズ日本語の意味
来院時の挨拶“Hello, how can I help you today?”「こんにちは。本日はいかがされましたか?」
名前確認“Can I have your name, please?”「お名前を教えていただけますか?」
待機案内“Please wait here for a moment.”「ここで少しお待ちください。」
案内時“Let me guide you to the room.”「お部屋へご案内しますね。」
不安への共感“I understand how you feel.”「お気持ち、よくわかります。」

これらは短くて丁寧、さらにあらゆる診療科で応用が効く万能型です。


🔁“ぶっきらぼう”に聞こえない言い換え例

同じ内容でも、ちょっと言い回しを工夫するだけで、印象が大きく変わります。

状況フレーズ日本語の意味
来院時の挨拶“Hello, how can I help you today?”「こんにちは。本日はいかがされましたか?」
名前確認“Can I have your name, please?”「お名前を教えていただけますか?」
待機案内“Please wait here for a moment.”「ここで少しお待ちください。」
案内時“Let me guide you to the room.”「お部屋へご案内しますね。」
不安への共感“I understand how you feel.”「お気持ち、よくわかります。」

たとえば “Wait.” は命令のように響くため、患者の心を遠ざけるリスクも。
丁寧な言い換えで、「優しさ」や「配慮」が自然と伝わる接遇英語になります。


✅基本の英語接遇フレーズと丁寧な言い換え例のまとめ

  • 接遇英語は、シンプルでやさしい表現が信頼につながる
  • 命令形よりも、“お願い”や“共感”を含んだ言い方が◎
  • よく使う言い回しは、自分の中で“ストック”しておくと対応が早くなる!

シチュエーション別・看護師がよく使う接遇英語例

英語での接遇は、単なる「会話」ではありません。
それは、不安な患者に“安心”という名の架け橋をかける行為なんです。

だからこそ、よくある現場のシーンに応じて、どんな言葉をどう使えばよいかを知っておくことが、患者との関係づくりに直結します。


🏥①来院〜受付対応のシーン

「いらっしゃいませ」の代わりに、温かみのあるひと言が鍵。

日本語英語フレーズ
こんにちは。ご用件を伺えますか?Hello. How can I help you today?
保険証やIDをお持ちですか?Do you have your ID or insurance card?
少しお待ちください。すぐにご案内します。Please wait a moment. I’ll call you shortly.

👄ポイント:
相手が英語に不慣れな場合もあるため、ゆっくり・笑顔で話すだけで“伝わりやすさ”は段違い!


👩‍⚕️②問診・バイタルチェックのシーン

ここでは、やさしい言葉選びと安心させる声かけが重要。

日本語英語フレーズ
どこが痛いですか?Where does it hurt?
血圧を測りますねI will check your blood pressure.
緊張しないでくださいねPlease try to relax.

🧠補足:
「check」は“測定する”意味で日常的に使える便利表現。
堅すぎない表現が患者の不安をやわらげます。


🛏③案内・移動・処置時の声かけ

“命令”ではなく、同行するような優しさを添えて

日本語英語フレーズ
こちらへどうぞThis way, please.
ベッドに横になってくださいPlease lie down on the bed.
今から処置を始めますねWe’ll start the treatment now.

かつて『Are you OK?』と聞いたつもりが、患者さんに全く通じず困惑した経験があります…。

でも、ジェスチャーと笑顔で何とか乗り切れたことも。

🗣注意点:
“Lie down”は“横になる”という意味。
“Sit down”より柔らかく伝えたいときには「Please have a seat」のほうが好印象。


🚨④トラブル・急変時の対応

たとえ英語に不安があっても、落ち着いたトーンと的確な声かけが命を救います。

日本語英語フレーズ
大丈夫ですか?Are you okay?
医師を呼びますねI’ll call the doctor now.
息ができますか?Can you breathe?

📍重要:
患者に呼吸の確認をするときは「Can you breathe?」が基本。
“呼吸苦(dyspnea)”という専門用語を使う必要はありません。


✅シチュエーション別・看護師がよく使う接遇英語例のまとめ

  • 「伝える内容」より「伝える姿勢」が、安心感に直結する
  • 現場では“命令形”ではなく“寄り添う丁寧語”がベース
  • よくある場面別にフレーズをストックしておくことで、いざというときに自然に口から出せるようになります

英語での接遇に自信をつける学び方と実践方法

英語接遇のコツは、“フレーズ丸暗記”より“場面ごとの体験”です。
とくに医療現場に立つ看護師にとって、英語力は試験のための知識ではなく、「今ここ」にいる患者さんの不安に寄り添うためのツール。
だからこそ、座学よりも「覚えて→使って→感覚として身につける」プロセスが、圧倒的に効果的です。


📌①“覚える”より“マネする”から始めよう

英語が苦手な人ほど、最初にやるべきは「完璧な発音や文法を目指すこと」ではありません。
むしろ、“この場面ではこう言う”をマネすることが最短ルート

たとえば以下のような方法があります:

  • YouTubeの医療英語チャンネルで、“表情や声のトーン”ごとマネしてみる
  • フレーズアプリで「接遇カテゴリ」だけ繰り返し聴く
  • 同僚と“英語でナースステーションごっこ”をしてアウトプットする

再現性の高い場面で口慣らしすることで、「とっさに出る言葉」が増えていきます。


📌②“自分の現場”を想定して練習する

接遇英語は、配属科によって使う表現が異なるのが特徴です。

例:

  • 小児科 →「痛くないよ〜」など安心させる表現
  • 救急外来 → 短く、的確な質問や指示
  • 外来受付 → 案内や確認のフレーズ

これらを自分の勤務科やルーチンに落とし込みながら練習することで、記憶より“実感”で身につく学習体験になります。


📌③“気づけば習慣化”の工夫をする

忙しい看護師にとって、時間の確保は最大の課題。
だからこそ、英語学習は**“ついで化”や“ながら学習”**がカギになります。

  • 通勤中にフレーズを1つだけ音読
  • 寝る前に「今日の1フレーズ日記」をスマホに打ち込む
  • 朝礼当番の日に「英語ひとことクイズ」を入れて職場巻き込み!

「やらなきゃ」ではなく、「気づいたら口に出てた」というレベルまでくると、自然と自信もついてきます。

英語フレーズを覚えるだけでなく、学び方そのものを見直したい方はこちらももチェック👇

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✅英語での接遇に自信をつける学び方と実践方法のまとめ

  • 英語接遇は、“覚えるより真似る”がはるかに効果的
  • 自分の職場やシーンに合わせてカスタマイズすると“使える英語”になる
  • 学びは短時間でもOK。「継続」ではなく「反復」が自信につながる!

もっと本格的に“医療英語”を学び直したい方にはこちらの記事がおすすめ
👉 看護師が医療英語を身につける5つのコツ|現場で使える厳選フレーズも紹介

https://mamanurse-ame.com/nurse-medical-english-hlca(6/21公開予定)

まとめ 〜英語での“気配り”が、看護師の新しい信頼に変わる〜

英語接遇は、看護師にとって“特別なスキル”ではなく、
患者に安心を届けるための“言葉のマナー”
このマインドセットこそが、国籍や文化の壁を越えて信頼を育てる土台になります。


たとえば、「Please wait here.」のひとこと。
それをただ言うか、“優しく伝えよう”という意識で口にするかで、
目の前の患者の表情は、まるで変わってきます。


言葉に自信がなくても大丈夫。
完璧じゃなくてもいい。
あなたの“伝えたい”という気持ちが、もう立派な医療英語接遇です。

「英語は苦手だけど…」という看護師さんの中にこそ、
本当に“伝える力”を持った人がたくさんいると、私は思います。


📌この記事の振り返りポイント

  • 看護師が英語接遇を身につけることで、患者の不安を“安心”に変えられる
  • 基本フレーズや言い回しの工夫だけで、印象と信頼が劇的に変わる
  • 勉強ではなく、“現場で使うつもり”で練習すると自然と口から出るようになる
  • 自信は“英語力”ではなく、“寄り添う姿勢”から生まれる

今日からできることは、ただひとつ。
「ひとつのフレーズを、丁寧に、まっすぐに伝えること」。

その繰り返しが、
いつしかあなたを「安心を与える看護師」から、
「信頼される医療人」へと育ててくれます。

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