「履歴書って、何を書けばいいの?」
看護師の転職活動で、いちばん最初にぶつかるのがこの悩みかもしれません。
新卒のときは指導される機会があっても、転職時は“ひとりで書く”ことがほとんど。
しかも履歴書は、書類選考の第一関門。ここでつまずくと、面接にすら進めません。
私も、ブランク明けでの転職活動中、履歴書で不採用が続き、自信をなくしかけた時期がありました。
でも、落ちた履歴書と通過した履歴書を見比べるうちに、ある共通点が見えてきたんです。
この記事では、看護師が履歴書を書く際に気をつけたいポイントや、
採用担当の印象に残る“志望動機の書き方”、そしてサポートを受けられる方法まで、
実体験を交えて解説していきます。
看護師の履歴書で落ちる人に共通するNGパターンとは?
書類選考で不採用になると、「条件が合わなかったのかな」と思いがちですが、
実は履歴書の内容が原因で落とされていることも少なくありません。
まず、よくあるNGパターンがこちらです。
❌ 志望動機がどこでも通じる“テンプレ文”
「貴院の理念に共感し、地域医療に貢献したいと思いました」
このような一文だけでは、なぜその病院なのかが伝わりません。
採用担当者は1日に何十枚もの履歴書を目にしています。
その中で“印象に残らない履歴書”は、残念ながら即スルーされることが多いです。
❌ 空欄が多い・誤字脱字がある
空欄やミスは「丁寧に仕事ができない人」というマイナス評価につながります。
特に看護師は正確さと信頼性が求められる職種。履歴書にもその姿勢が現れます。
❌ 職歴がわかりにくい・年月がずれている
転職回数が多くても、理由や背景を整理して記載すれば問題ありません。
でも、バラバラに書かれた経歴や、曖昧な日付は“管理能力が低い印象”を与えてしまいます。
私自身も、はじめはネットで拾った例文を丸写ししていたことがありました。
でも、手応えのあった履歴書は「その病院で働きたい理由」や「自分の経験とマッチする点」を
具体的に書いたものだけ。
NGパターンを避けるだけでも、書類選考の通過率はぐっと変わってきます。
✔ 書類選考だけでなく、面接も不安な方は、全体の転職準備ステップを確認しておくと安心です。
▶︎【看護師 転職ストレス対策】転職に疲れたあなたへ。後悔しない3つの選び方
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▶︎【看護師の転職面接】よくある質問と答え方のコツ|回答例とNG例も紹介
書類選考で差がつく!履歴書で押さえたい3つのポイント
履歴書は単なる「経歴の羅列」ではありません。
採用担当者に「この人に会ってみたい」と思わせるプレゼン資料だと思って書くことが大切です。
ここでは、私自身の経験や他の看護師仲間の転職活動から見えてきた、
履歴書でしっかり差がつく3つのポイントを紹介します。
①「その病院だから働きたい」が伝わる志望動機にする
多くの履歴書が埋もれてしまう最大の理由は、「どこにでも通じる内容」だからです。
志望動機に説得力を持たせるためには、病院の特徴に触れることが効果的。
たとえば、
「貴院の緩和ケア病棟で、患者さんの心に寄り添った看護を学びたいと考えました。
前職では急性期での対応が多く、患者さん一人ひとりと向き合う時間が少なかったことから、
看護観に合う環境を求めて転職を決意しました。」
このように、自分の経験+病院の特色に触れることで、志望動機に深みと納得感が生まれます。
私も実際に、「なぜ当院を選んだのかが明確で印象に残った」と面接で言われたことがありました。
② 空欄を減らし、「働く姿勢」を伝える内容にする
履歴書には本人希望欄や自己PR欄など、書かなくてもよいとされる項目もありますが、
ここを**「自分らしさ」を伝える場として活用できるかがポイント**です。
たとえば、以下のような内容が効果的です。
- 「患者さんとの信頼関係を大切にし、丁寧なコミュニケーションを心がけています」
- 「育児と仕事を両立する中で、時間の使い方やチームとの連携の重要性を学びました」
特に家庭と両立して働く看護師は、それ自体が強みになります。
空欄を避け、自分がどんな姿勢で仕事に取り組んでいるかを言葉で伝えましょう。
③ 写真やフォーマットなど「第一印象」にも気を配る
見落としがちですが、履歴書の印象は書き始める前から始まっています。
- 証明写真はスピード写真より写真館やアプリできれいに整える
- 手書きかPCかに関わらず、文字の整列や行間は読みやすく
- 履歴書の形式は一般的なA4・JIS規格がベスト
私は以前、写真を適当に済ませてしまい、「なんとなく雑な印象を与えたかも」と後悔したことがあります。
見た目が丁寧な履歴書は、それだけで“仕事も丁寧にしてくれそう”という印象につながります。
履歴書の内容はもちろん大切ですが、
それ以前に「読みやすい」「気持ちが伝わる」かどうかが選考の分かれ道になります。
応募先が多忙な病院であることを意識し、「5秒で印象に残るか」を意識して書くと、
結果は大きく変わってくるはずです。
採用担当の心に刺さる!志望動機の書き方と実例
志望動機は、履歴書の中でも特に「印象に残るかどうか」を左右する重要なパートです。
とくに看護師の転職では、「どこでも通用する言い回し」よりも、
**“なぜその病院なのか”“なぜ今の自分なのか”**が明確な志望動機が好印象につながります。
ここでは、採用担当者の心に刺さる志望動機の書き方のコツと、
通過率が上がった実例を紹介します。
■ 志望動機を書くときの3つのステップ
志望動機を説得力のあるものにするには、以下の3ステップが効果的です。
① 「病院の特徴」を調べて明記する
② 「自分の経験や看護観」とリンクさせる
③ 「そこでどう成長したいか」を一言加える
この流れを意識するだけで、ありきたりな文面から脱却できます。
【悪い例】印象に残らない志望動機
「貴院の理念に共感し、地域医療に貢献したいと考えています。」
→ 一見丁寧に見える文ですが、どの病院でも通じてしまう内容です。
採用担当者に「この人でなくてもいい」と思われてしまう可能性が高いです。
【改善例】“その病院ならでは”が伝わる志望動機
「急性期での経験を通じて、患者さんの不安に寄り添うことの大切さを学びました。
貴院の緩和ケア病棟では、患者さんの生活や気持ちに寄り添った看護が実践されており、
自分の看護観と深く一致しています。今後はターミナル期のケアを学び、
より丁寧な関わりができる看護師を目指したいと思い、志望いたしました。」
→ このように「病院の特徴」「自分の経験」「今後の目標」が盛り込まれていれば、
担当者にも「この人と会ってみたい」と思わせることができます。
■ 私が実際に書いて通過した志望動機
私は以前、転職先に「障がい者病棟」を希望したとき、以下のような文面を使いました。
「急性期病棟での勤務を通じて、スピード重視の現場では対応しきれない葛藤を感じていました。
看護師として“寄り添う時間”の大切さを再認識し、療養中心の貴院に強く惹かれました。
看護の本質とじっくり向き合いながら、患者様の生活を支える看護を学びたいと考えております。」
この履歴書は無事に通過し、面接でも「書き方に誠実さが出ている」と好評価をいただけました。
■ 志望動機に正解はない。でも“誠実さ”は伝わる
志望動機に“これが正解”という型はありません。
でも、「自分がどうしてここに行きたいのか」を言葉にして向き合った人の履歴書は、
必ず伝わるものがあります。
取り繕うよりも、「等身大の自分」と「これからの意欲」を表現できるように意識しましょう。
自信がない人こそ使いたい!履歴書作成をサポートしてくれる転職サイト
「志望動機は大事ってわかってるけど、やっぱり難しい…」
「自分の履歴書、これで大丈夫かな?」
そんな不安を抱えている方には、転職サイトのサポートを活用することをおすすめします。
とくに私が実際に使って「これは便利!」と感じたのが、
看護師特化型の転職支援サイト「ジョブメドレー」です。
■ ジョブメドレーの魅力①:求人情報が具体的で比較しやすい
ジョブメドレーでは、病院名・雇用形態・給与・賞与実績・残業時間・仕事内容などが
細かく掲載されていて、履歴書に活かせる“病院の特徴”が事前にわかります。
私は、履歴書の志望動機を作成するときに、
求人情報の中に書かれていた「○○科に特化」「患者一人あたりにかける時間を大切にしている」といった情報を参考にしました。
これがあったからこそ、その病院に合わせた志望動機が自然に書けたんです。
■ ジョブメドレーの魅力②:応募前に相談できるから安心
「書き方に自信がない」というときは、スカウト担当者やサポートの方に
LINEやチャットで軽く相談することも可能です。
添削サービスとまではいかなくても、「志望動機に入れるべき内容」や
「この病院はどんな人材を求めているか」などを教えてもらえるだけで、大きなヒントになります。
私も一度、「この内容で伝わりますか?」と確認したところ、
「この表現はポジティブに言い換えると印象が良くなりますよ」と
具体的なアドバイスをいただき、履歴書の印象が格段にアップしました。
■ 転職のプロの力を借りるのは「ズル」じゃない
履歴書を書くのに慣れていないのは、当然のこと。
医療現場で忙しく働いていれば、履歴書作成に時間や労力を割くのは本当に大変です。
だからこそ、頼れるサービスは遠慮なく使うべきだと思います。
ジョブメドレーは無料で使えるうえに、担当者からのしつこい連絡もないので、
「自分のペースで情報収集したい」方にもぴったりです。
✔ どの転職サイトを使えば、自分に合った職場が見つかるのか不安な方へ。
条件比較やサポートの手厚さなど、看護師向け転職サイトの特徴を徹底比較した記事をまとめました。
▶ 看護師転職サイトを徹底比較!あなたに合った選び方はこちらから(近日公開予定)
「履歴書=自分の想いを伝えるツール
履歴書を書くのが苦手だった私ですが、
今は「履歴書って、自分の看護観を言葉にできるチャンス」だと考えています。
志望動機が書けないと悩むのは、真剣に働き方を考えている証拠。
そして、書けるようになるためには、“誰かの力を借りる”のも大切な手段です。
少しの工夫と、信頼できるサービスの力を借りることで、
履歴書はあなたの“味方”になってくれるはずです。
「こんな自分でも大丈夫」と思える転職の第一歩を、
まずは履歴書から踏み出してみてください。
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