「このまま看護師として働き続けていいのかな…」
「なんだか最近、やりがいを感じられない」
そう感じたことはありませんか?
患者さんのためにと思って頑張ってきたのに、
気がつけばルーティン業務に追われる毎日。
本来やりたかった看護や、なりたかった自分との“ズレ”に、
もやもやした気持ちを抱えている看護師さんは少なくありません。
実はその“違和感”、あなたの中の「キャリアの転機」のサインかもしれません。
この記事では、看護師として働くなかでキャリアに違和感を覚えたときに
考えてほしい視点や、実際に環境を見直してみた私の体験をもとに、
前向きに働き方を変えるヒントをお伝えします。
\ キャリアに迷うあなたへ /
同じように悩んだ私の経験や、心を守るヒントはこちらの記事でも紹介しています。
▶「もう限界かも…」ハラスメントに追い詰められた看護師が心を守るためにしたこと
▶【看護師を辞めたいあなたへ】限界だった私が実践した「後悔しないための考え方」
▶【看護師向け】悩みから“学び”に変える方法|ナーススタディで私が見つけた答え
順次公開予定です
急性期に疲れる看護師のリアルあるある5選
急性期病棟で働く看護師なら、一度は「もう限界かも」と感じたことがあるのではないでしょうか。
ここでは、現場でよくある“急性期ならでは”のしんどさを、5つのあるあるとして紹介します。
1. とにかく多重業務すぎて余裕がない
オペ出し、透析出し、リハビリや検査への搬送に加えて、入退院の対応までこなさなければならない毎日。
業務量が多すぎて、タイムスケジュールを工夫しても追いつかない。しかも1人で抱えるタスクが多く、常に時間に追われています。
さらに、急性期では患者の入れ替わりも激しく、新たな情報収集やアセスメントが頻繁に求められます。
2. 患者さんと向き合う時間がない
忙しすぎて、「患者さんとしっかり話す時間が取れない」ことに罪悪感を抱く人も少なくありません。
本来、看護師として「その人がどう生きたいのか」「何を大事にしているのか」を知ったうえでケアを考えることが理想。
でも現実は、目の前の処置や指示出しで精一杯。患者さんのバックボーンに触れる余裕すらなく、自分の看護観とのギャップに悩みました。
3. ピリピリした人間関係に疲れる
忙しさからか、現場は常に緊迫感が漂い、ピリピリした空気に。
ちょっとした言葉の行き違いがトラブルになったり、先輩や上司から厳しい言葉を浴びせられることも。
新人時代、私は患者さんの前で毎日罵倒され、あまりの雰囲気に患者さんから逆に励まされたこともありました。
その状況で怒られないように行動することで精一杯。看護師としての“理想の自分”との乖離がどんどん大きくなり、自己否定に陥っていました。
4. 残業が当たり前
「残業ありき」の風土に疲弊してしまう人も多いです。
夜勤明けでも記録が終わらず、仮眠も取れずに昼過ぎまで残ることもありました。
時間外労働が常態化していて、身体の疲れだけでなく心の余裕まで奪われていきます。
5. 夜勤の負担が心身にのしかかる
急性期では、夜間でも救急車の対応や即入院、暴れる患者の対応などが頻繁。
仮眠どころか、朝まで立ちっぱなしで働くことも珍しくありません。
夜勤の連勤や連続した日勤・夜勤の組み合わせによって、自律神経の乱れや体調不良を起こす人も少なくありません。
実際に私も、慢性的な頭痛や胃痛、情緒不安定に悩まされ、家族にもそのストレスが伝わってしまうことがありました。
こんな悩み、抱えていませんか?
- 毎日残業で体も心もクタクタ
- タイムスケジュールを工夫しても業務が終わらない
- 患者さんと話す時間すらない
- 先輩も同僚もピリピリしていて相談しづらい
- 仕事に行くだけで気が重くなる
急性期病棟で働く看護師の多くが、同じような悩みを抱えています。
「もう普通に働きたいだけなのに…」そんな気持ちを押し殺して、毎日必死に働いていませんか?
本当に向いてないの?見直したい3つの視点
「もう急性期は無理かも…」と感じたとき、まずは自分自身を責めるのではなく、視点を変えてみることが大切です。
1. 看護観とのギャップを整理する
「患者さんに寄り添う看護がしたいのに、毎日処置で終わる」
そんな風に、“自分が理想とする看護”と“現実の業務内容”とのギャップに悩む方は多いです。
私もまさにそうでした。患者さんと関わる時間が取れないことが、最大のストレスだったのです。
自分が「看護師としてどんな関わり方をしたいのか」を明確にすることで、自分に合った職場が見えてくることもあります。
2. 自分の特性に合っているか見直す
急性期では、臨機応変な対応力やスピードが求められます。
「同時進行の作業が苦手」「ひとつの業務をじっくりやりたい」という方には、急性期が合わない可能性も。
それは「劣っている」のではなく、「向いていない」というだけ。無理に合わせようとすると、心がすり減ってしまいます。
3. 環境ではなく職場が合っていない可能性も
同じ急性期でも、病院によって雰囲気や人間関係、教育体制はまったく違います。
「今の職場では辛いけど、別のところなら頑張れるかも」という可能性もあるため、視野を広げて情報収集してみるのもおすすめです。
私が感じた急性期の“光と影”
急性期で働くメリット
- 短期間で多くのスキルを身につけられる
多重業務、緊急対応、疾患の知識など、1年で経験できる密度が他の病棟とは段違い。 - 医師との連携や判断力が鍛えられる
急変対応や医師との報告・連携を日常的に経験できる。 - キャリアアップに有利
看護師としての土台作りや、今後の転職活動でのアピールにもつながる。
急性期で働くデメリット
- とにかく業務量が多く、毎日が戦場のよう
タイムスケジュール通りに終わることはほぼない。 - 人間関係もピリピリしがち
ストレスと忙しさで、周囲に気を配る余裕もない環境。 - 心も体もボロボロになりやすい
残業続き、夜勤明けの居残り、仮眠も取れない…慢性的に疲れが取れない状態が続く。
急性期が合わないと感じたら“違う道”を探す選択肢も
急性期に疲れたからといって、看護師を辞める必要はありません。
「違うフィールドで看護を続ける」という選択肢を持つだけで、心がぐっと楽になります。
🔗 急性期以外の選択肢を探してみたい方は、【看護師向け転職サイトの比較記事】も参考になります👇
私が“違う道”を考えたきっかけ
新人の頃、私は毎日のように先輩に無視され、患者さんの前で罵倒される毎日を過ごしていました。
あまりの態度に、患者さんから「大丈夫?」と声をかけられたこともあります。
怒られないように行動するしかなく、でも看護師として“患者さんに向き合う看護”をしたいという思いとはどんどんかけ離れていきました。
中堅になってからも、自分の中の看護観とのズレは埋まらないままでした。
タイムスケジュールを工夫しても追いつかない業務量、終わらない記録、常に張り詰めた空気の中での仕事。
夜勤では救急車の受け入れや緊急オペ対応、酔っ払い患者の対応などで仮眠も取れず、明け方まで働いていました。
「これが本当に自分のやりたい看護なのか?」
そう自問する日々のなかで、私は転職を決意しました。
今働いているのは、療養ベースの障がい者病棟。
患者さんの人生や背景をじっくり考え、その人に合った看護をチームで模索できる職場です。
毎日が余裕たっぷりなわけではありませんが、
「患者さんとちゃんと向き合える」今の働き方に、私は心から満足しています。
私が選んだ“違う道”と心の変化
私は急性期病棟を離れ、療養ベースの障がい者病棟へ転職しました。
そこでは、患者さんがどんな最期を迎えたいのか、家族はどれだけ関わる意志があるのか、最善の退院後の支援は何かなど、時間をかけてじっくり考えることができます。
忙しさがゼロになったわけではありませんが、「患者さんと向き合える時間」が確保されていることで、自分の看護観に合った働き方ができています。
急性期にいたころは「看護師を辞めるしかないかも」と思い詰めていましたが、環境が変わるだけでこんなにも気持ちが軽くなるのかと驚きました。
転職によって得られた変化
- 年収がアップ(給料・ボーナスともに増加)
- 残業がほとんどなくなり、家族との時間が増えた
- 子どもの体調不良による早退や休みにも理解がある
これまでの病院では、基本給18万円で昇給も毎年2,000円ほど、ボーナスも規定の3.0を下回ることが多く、待遇にも不満がありました。
でも、転職サイトで他の求人を見ることで「もっと良い条件がある」ことに気づき、一歩踏み出す決断ができました。
母も看護師で、「まずは転職サイトに登録してみなさい」と背中を押してくれたのも大きかったです。
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今つらいあなたへ
今、「疲れた」「向いてない」と感じているあなたも、それは環境のせいかもしれません。
辞めることだけが選択肢ではなく、転職や異動で看護の形を変えることで、自分らしい働き方に出会える可能性があります。
まずは、自分の気持ちを大切にしてあげてください。
「看護師を辞めたい」と感じたら立ち止まっていい
急性期での働き方に限界を感じるのは、あなたが「看護師としてもっとこうしたい」という思いを持っているからこそ。
無理に頑張り続けることがすべてではありません。
働く場所を変えるだけで、心も身体も救われることがあります。
まずは無料の転職サイトで“どんな選択肢があるのか”だけでも見てみてください
「こんな働き方もあるんだ」と知ることが、あなたの選択肢を広げる第一歩になりますように。
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