「もう辞めたい」「でも、辞めて後悔しないだろうか」——
看護師として働く中で、そんな葛藤を抱えたことがある方も多いのではないでしょうか。
実は私も、新卒で入った病院で、心身ともに限界を迎えるまで働いていた一人です。
過酷なシフト、パワハラ、患者さんからのセクハラ…。
あらゆるストレスに耐えながら、「辞めたい」と何度も思いながらも、
「ここで辞めたら負けだ」と自分を追い込んでいました。
この記事では、そんな私がどのようにして「後悔しない選択」を見つけたのかを、
リアルな体験とともにお伝えします。
今、「辞めたい」と感じているあなたへ。
どうか、自分の気持ちを否定しないで。
まずは、私の経験を通じて、一緒に考えていきましょう。
看護師が「辞めたい」と思う理由
看護師という仕事は、やりがいがある反面、心身にかかる負担も大きな職業です。
私が「辞めたい」と強く思うようになったのは、夜勤が続き、体調を崩したときのことでした。
連日の夜勤、1日だけの休みを挟んだ連続勤務、昼夜逆転の生活。
風邪をひきやすくなり、肌荒れ、生理不順など、明らかに体調は悪化していきました。
それでも、「みんな頑張ってるから」「新人なんだから仕方ない」と言い聞かせて出勤を続けていたんです。
さらに、上司からのパワハラや、患者さんからのセクハラ。
申し送りで無視されたり、相談しても突き放されたり。
「なんでこんなに頑張ってるのに、誰もわかってくれないんだろう」と、職場で孤立感すら覚えていました。
職場に行くのが怖くて、朝起きると吐き気がする。
帰宅すると、なぜか涙が止まらなくなる。
それでも私は、「辞めたら逃げになる」と思って、自分を追い詰め続けたんです。
でも今ならはっきり言えます。
この「辞めたい」という気持ちは、心と体が発している大事なSOSでした。
「今つらいだけじゃない。この先もずっとつらい」と思うなら、
それは“環境を変えるタイミング”かもしれません。
あなたにも、心と体の限界を超える前に、気づいてほしいと思います。
夜勤が続いて体調やメンタルに不安を感じている方は、
こちらの記事も参考になるかもしれません👇
▶︎ 【看護師 夜勤疲れ対策】心も体も壊れる前に!現役看護師が教える5つのセルフケア
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「辞める=逃げじゃない」と思えた3つの問い
「辞めたい」と思いながらも、なかなか決断できなかった私が、自分に問いかけた3つの質問があります。
これが、後悔しないための大きなヒントになりました。
① 今の職場で、1年後も働いている自分を想像できる?
「このまま1年後、3年後も今の職場にいる自分を想像できるか?」
そう自分に問いかけたとき、答えははっきりと「NO」でした。
過酷な夜勤シフト、上司からのパワハラ、患者さんのセクハラ…。
心も体もすり減るような日々の中で、未来の自分を思い描くことはできませんでした。
「今つらい」だけじゃない、「このままではずっとつらい」と思った瞬間、
環境を変える必要があると気づきました。
② 辞めたあとに、どんな後悔をしそう?
次に考えたのは、「辞めたあとに後悔するとしたら、どんなことか?」ということ。
「もっと頑張ればよかった」と後悔するかも
「次の職場がもっと悪かったらどうしよう」と不安になるかも
でも、そのどれも、私はすでに十分すぎるほど頑張ってきたと感じました。
身体を壊し、メンタルも崩れかけ、それでも毎日出勤していた——
それだけで「もう頑張った」と、自分に言ってあげたかった。
「自分を追い詰める後悔」ではなく、
「一歩踏み出さなかった後悔」のほうが、私はずっと怖いと思ったんです。
③ 今、本当に大切にしたいものは何?
そして最後に考えたのは、
「私にとって、本当に大切にしたいものは何か?」という問いでした。
健康な体。穏やかな心。
子どもとの時間。家族と笑い合える日常。
——そして、自分らしく働ける環境。
そのどれもを犠牲にして、今の職場にしがみつく理由は、もうありませんでした。
「辞めること=自分を守ること」
そう気づいたことで、ようやく決断に向き合う覚悟ができたのです。
この3つの問いは、心が揺れているときにこそ向き合いたい問いです。
もしあなたが今、「辞めたいけど踏み出せない」と思っているなら、
一度、自分に同じ問いかけをしてみてください。
きっと、答えはもう、あなたの中にあるはずです。
辞める前にやってよかった3つの準備
「辞めよう」と決意することは、簡単なことではありません。
それでも、心と体の限界を感じた私は、後悔しないためにできる準備を少しずつ始めました。
ここでは、私が実際にやっておいてよかったと感じている3つの行動を紹介します。
【1】「本当の辞めたい理由」を整理する
感情だけで「もうムリ!」と突っ走るのではなく、
まずは落ち着いて、自分がなぜ辞めたいのかをノートに書き出しました。
・夜勤による心身の限界
・人間関係のストレス
・自分の看護観とのズレ
・今後の働き方への不安
書き出すことで、自分の悩みや限界が整理され、
「私は甘えてるわけじゃない」と客観的に気づくことができました。
逆に、「実は看護師の仕事自体は好きだった」と気づいたことで、
転職後の選択肢も明確になっていったんです。
【2】信頼できる人に相談する
「辞めたい」と悩んでいたことを、家族や仲のいい同期に打ち明けました。
特に母から言われた、
「あなたの代わりはどこにもいないよ」
という言葉には、本当に救われました。
職場では我慢ばかりしていた私にとって、
「頑張らなくていいんだよ」「壊れる前に逃げてもいいんだよ」と言ってもらえるだけで、
気持ちが軽くなり、自分を責めずに済むようになりました。
あなたも、誰かひとりでもいいので、思いを話してみてください。
声に出すことで、心の中が少し整っていきます。
【3】情報収集だけでも始めてみる
「辞める」と決める前に、私は看護師専門の転職サイトに登録し、
自分の条件に合う求人があるかどうかを調べてみました。
夜勤なし・土日休み・時短勤務——
「こんな働き方ができる病院もあるんだ」と気づいたとき、
視界がパッと開けた気がしました。
まだ本気で転職するつもりはなくても、
“選べる未来がある”とわかるだけで、心に余裕が生まれます。
サイト名 | 特徴 | 雇用形態 | 対応エリア | リンク |
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MCナースネット | 単発・派遣求人が豊富。日勤のみや扶養内も相談可 | 常勤/非常勤/派遣/単発 | 全国 | 詳細を見る |
レバウェル看護(派遣) | 高時給の派遣に強い。旧「看護のお仕事 派遣」 | 派遣 | 全国 | 詳細を見る |
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退職という選択は、人生の中でも大きな決断です。
だからこそ、「感情だけ」で動くよりも、
こうした準備をしておくことで、自分を守りながら前に進むことができました。
転職活動を始めてみたことで、私は「ここなら無理なく働けそう」と思える職場に出会えました。
比較サイトで条件を見ながら、自分に合う場所を冷静に選べたことが、安心できたポイントだったと思います。
▶︎ 【看護師転職サイト比較】子育ても副業もあきらめない!現役ママ看護師が選んだおすすめ5選
辞めたあとの未来に希望を持てたこと
「辞めよう」と決断したものの、最初はとにかく不安でいっぱいでした。
「次の職場でもうまくいかなかったらどうしよう」
「ブランクができたら復帰できなくなるかも」
「本当に生活していけるのかな」
そんなふうに思って、転職に踏み切るのが怖かったんです。
でも実際に辞めてみて、まず驚いたのは——
心と体がこんなにも軽くなるのか、ということでした。
無理をしなくなった日常
退職直後は、とにかく寝ました。
起きて、ごはんを食べて、子どもと一緒に昼寝して、また寝る(笑)
それまで張り詰めていた緊張がほどけて、
自分の体が「休めてよかった」と言っている気がしました。
食欲も戻り、肌荒れも少しずつ改善され、
笑顔が自然と出るようになったころには、
「この選択は間違ってなかった」と心から思えるようになっていました。
家族との時間が戻ってきた
何よりうれしかったのは、家族との時間をちゃんと持てるようになったことです。
以前は夜勤や疲労で余裕がなく、
子どもの話もゆっくり聞いてあげられなかった私。
でも今は、
「ママ、今日ね…」と子どもが話しかけてきたときに、
ちゃんと目を見て「うんうん、どうしたの?」って言える自分がいます。
それだけで、「辞めてよかった」と思える瞬間が何度もありました。
「また看護がしたい」と思えるようになった
少しずつ自分を取り戻していく中で、
「もう一度、ちゃんと看護がしたいな」と自然に思えるようになりました。
そして、夜勤なし・残業少なめ・人間関係が穏やかな療養病棟に再就職。
今では自分の看護観に合った環境で、無理なく働くことができています。
あのまま無理をして続けていたら、
看護そのものが嫌いになっていたかもしれません。
辞めたことは、“終わり”ではなく、“始まり”だったんです。
同じように限界を感じていた私が「環境を変えよう」と思えたきっかけはこちらの記事に詳しく書いています👇
▶︎ 転職に疲れた看護師が“新しい一歩”を踏み出せた3つのヒント
辞めたいと感じたあなたへ
「辞めたい」と感じるのは、甘えでも、逃げでもありません。
それは、あなたの心と体が必死に出しているSOSです。
私自身、無理をしすぎて心身ともに限界を迎え、
「頑張る」ことだけを正解だと思い込んでいました。
でもいま振り返れば、
自分を守るために「辞める」という選択をしたことが、
一番のターニングポイントでした。
辞めることは終わりではなく、“自分を大切にする”ための始まり。
あなたには、もっと穏やかに笑えて、
心から「ここで働けてよかった」と思える職場がきっとあります。
だからどうか、自分を責めず、
「辞めたい」と感じた今の気持ちを大切にしてあげてください。
その一歩が、きっとあなたの未来を変えてくれます。
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「もし、夜勤疲れに本気で悩んでいるなら、こちらも参考にしてください。」
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