看護師が海外勤務を目指すには?必要な準備・英語力・求人事情を全網羅!

英語が不安でも海外で働ける方法|3児ママ看護師が徹底リサーチした転職のリアル【看護師のスキルアップ】 看護師 スキルアップ

「海外で看護師って、ちょっとかっこいいかも。でも…本当に働けるの?」

そんな思いを抱いたこと、ありませんか?
英語への不安、制度の違い、手続きの複雑さ――そのすべてが、「海外勤務」に一歩を踏み出せない理由になりがちです。

でも今、国際医療の需要はどんどん高まり、**“海外で活躍する日本人看護師”**の存在は珍しくなくなっています。

私も新卒の頃、「海外で看護師として働いてみたい」と思ったことがありました。
でも「英語かぁ…」と不安になり、結局そのまま挑戦せずに終わってしまって。
今でも、もしあのとき一歩踏み出していたら──なんて、たまに考えることがあります。


この記事では、看護師として海外で働くために必要な知識・準備・現実を、丁寧にかつ具体的に解説していきます。

なぜ今、看護師の海外勤務が注目されているのか?

結論から言えば――グローバル社会の進展と医療人材の不足が、看護師の“海外勤務”という選択肢をリアルなものにしています。

以前は「海外で看護師?英語がペラペラじゃないと無理でしょ」と思われていたこの道も、いまやそのハードルは“ゼロ”ではなく“下がってきている”のです。


国際医療のニーズとグローバル化の加速

まず、何が変わったのか?
それは国際医療と多文化対応の需要が急増しているという現実です。

世界中で医療従事者の不足が叫ばれる中、OECD(経済協力開発機構)のデータでも明らかなように、アジア・北米・欧州を中心に看護人材の国際流動化が加速しています。

また、新興国・途上国では、基本的な医療支援すら届かないエリアが依然として多く、JICA(国際協力機構)や国境なき医師団などの医療ボランティア・技術協力要請も拡大しています。

つまり、「海外で看護師として働きたい」という想いは、単なる夢ではなく**国際社会にとって“必要とされる選択肢”**になりつつあるのです。


日本の看護スキルは海外でどう評価されているか?

ここで気になるのが、「日本の看護師って、海外でも通用するの?」という素朴な疑問。

答えはYES。
実は日本の看護教育は、**“基礎力の高さと患者への細やかな配慮”**で国際的にも高く評価されています。

特に、バイタルサインの変化への感度、清潔ケアの技術、問診・記録の正確性といった点では、多くの外国人医師から「日本のナースは丁寧で安心できる」という声も多いのです。

もちろん、そのまま海外で働くには“各国のライセンス制度への適応”は必要になります。
が、それさえクリアできれば、即戦力として重宝されるケースも少なくありません。

看護師が海外で働くために必要な条件とは?

海外で看護師として勤務するには、**「語学力・臨床経験・ビザ・現地資格」**の4つが大きなカギを握ります。
「えっ、そんなに必要なの?」と思った方もいるでしょう。でもご安心を。これらはすべて“段階的にクリアできる要素”なのです。

項目内容例
語学力TOEIC800〜、IELTS6.5以上(英語圏)
臨床経験多くの国で3年以上が目安
現地ライセンスNCLEX-RN(米)、AHPRA(豪)など
就労ビザ医療資格との連動が必要なケースが多い

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まず求められるのが語学力。多くの国では、TOEICなら800点以上、IELTSでは6.5〜7.0が目安とされています。
これは日常会話レベルではなく、医療英語でのコミュニケーションができるかが問われる指標。
例えば、バイタルサインやアセスメントのやりとり、緊急時の指示伝達などが「正しく」「迅速に」行える必要があります。

次に、臨床経験です。これは最低でも3年以上の病棟勤務歴が条件となる国が多く、手技やケアだけでなく、記録や連携の精度も見られます。
日本の経験は評価されやすいため、逆にここが「あなたの最大の武器」にもなりえます。

さらに、忘れてはならないのが就労ビザと現地の看護師資格。
国によって制度は大きく異なりますが、**“日本の看護師資格をベースに現地試験や補完教育でライセンスを取得”**というパターンが一般的です。
例えば、オーストラリアではAHPRA、アメリカではNCLEX-RNの受験が必要になります。

「私には無理かも…」と一瞬思うかもしれませんが、大丈夫。
一歩ずつ情報を集め、スケジュールを立てることで、必ず現実的な道筋が見えてきます。

海外勤務にはどんな選択肢がある?目的別ルート解説

海外で看護師として働くといっても、実は道はひとつではありません。
あなたの目的やライフスタイルによって、選べる「ルート」は大きく変わってきます。

私自身、当時「どうやったら海外で看護師として働けるんだろう?」と色々と調べたことがあります。
でも、情報が散らばっていて具体的なステップが見えず、「やっぱりハードル高そう…」と感じていました。
今振り返れば、最初に知っておきたかったのは、この3つのパターンです。

ルート具体例必要なこと
日本の資格で働ける国オーストラリア、ニュージーランドなど英語力(IELTSなど)+登録手続き
現地資格が必要アメリカ、カナダなどNCLEX-RNなどの受験+ビザ
ボランティア・インターンアジア圏や短期派遣英語対応スキル+行動力

海外病院で正職員として働く

もっとも王道なのが、海外の病院やクリニックで正規雇用される働き方です。
この場合、現地の看護師資格の取得が必須になります。

例:

  • アメリカ → NCLEX-RN(国家試験)合格+就労ビザ
  • オーストラリア → AHPRA登録(英語スコアと書類審査)

こうしたルートは、キャリアアップや永住を視野に入れたい人に最適です。
ただし、語学試験や手続きが多く、計画的な準備が求められます。


NGO・ボランティア(JICA・国境なき医師団など)

「国際協力や人道支援に関わりたい!」という方には、NGOや国際機関の医療ボランティアがぴったりです。

たとえば:

  • JICA海外協力隊(看護師枠):開発途上国での地域医療支援
  • 国境なき医師団(MSF):紛争地・被災地などでの緊急医療活動
  • NGO「AMDA」や「シェア」など:東南アジア・アフリカ地域での活動実績多数

これらは高い専門性+使命感が必要とされる分野ですが、現場での成長スピードは非常に高く、やりがいも強烈です。


留学・ワーホリからのキャリア構築

「いきなり海外勤務は不安…」という方には、まず留学やワーキングホリデーでの滞在から始めるのが現実的です。

たとえば:

  • カナダの看護師育成コース → 学位+実習を経て現地資格へ
  • オーストラリアの語学学校+病院インターン → AHPRAへの橋渡し
  • ワーホリ+介護・ナースアシスタント職 → 現地生活と語学力を磨く

この方法は、段階的に海外生活に慣れながらスキルと経験を積めるのが利点です。
「海外に強い看護師」になるための土台づくりとして非常に有効です。

海外勤務は一見ハードルが高そうですが、「情報」と「準備」があれば十分目指せる選択肢です。
私も当時、もう少し勇気を持って調べていれば…と感じています。
「ちょっとでも興味がある」その気持ち、大切にしてあげてくださいね。


✅海外勤務にはどんな選択肢がある?目的別ルート解説のポイントまとめ

  • 正規雇用:現地資格とビザが必須。年収・永住も視野に
  • 国際協力:やりがい重視、国際NGOやJICAからの派遣も多数
  • 留学・ワーホリ:ステップを踏みながら、英語力+経験値UP!

実際どうなの?看護師が語る海外勤務のリアル

「海外で働くって、なんかキラキラして見えるけど…実際はどうなの?」
この疑問、めちゃくちゃよく聞かれます。だからこそ、理想と現実のギャップをしっかり見ておくことが、後悔のない選択への第一歩なんです。

ポジティブ面ネガティブ面
年収が上がる文化・習慣の違いに戸惑うことも
視野が広がる孤独を感じる場面もある
多文化対応スキルUP英語力のストレス
国際キャリアの武器にビザ・手続きに時間がかかる

メリット(年収・キャリア・視野)

まずメリットから。
海外勤務の大きな魅力は、なんといっても「年収アップ」や「キャリアの広がり」です。

たとえば、アメリカの正看護師(RN)は平均年収が約8万ドル(約1,200万円)とされ、日本の看護師と比べて約1.5〜2倍の差があることも珍しくありません。
さらに、語学力や多文化対応スキルがつくことで、日本に戻った後も「国際医療の経験者」として高く評価されるケースが増えています。

また、NGOや国際機関での経験は、「臨機応変力」や「多職種連携力」が鍛えられ、どんな職場でも通用する応用力が身につきます。
それに、世界の医療現場を肌で感じることで、「自分の看護観がガラリと変わった」という声も多いんですよ。


デメリット(文化の違い・孤独感・語学の壁)

でももちろん、良いことばかりじゃありません。
海外勤務の“リアル”な課題として、まず挙げられるのが「文化の違い」と「孤独感」です。

例えば、患者へのケアの考え方や、医師・ナース間の上下関係が日本とまるで違うことも。
「YES」と言っていたはずの患者が、実は納得していなかった――そんな文化的なミスコミュニケーションが日常的に起こります。

加えて、言語の壁は精神的なストレスの原因にもなりがちです。
「自分の言いたいことが伝わらない」「急変時の対応が怖い」…そんな不安を抱える看護師は少なくありません。

さらに、仕事の外でも、現地に友人ができるまでの孤独感やカルチャーショックは避けられません。


📝実際どうなの?看護師が語る海外勤務のリアル

“経験は“確実に自分の糧になる”

確かに、海外勤務には覚悟が必要です。
でも、「人生が変わった」「自信がついた」「もう一度行きたい」と語る看護師も数多くいます。

大事なのは、事前に現実を知っておくこと。
理想だけではなく、現地の温度感までイメージできれば、その一歩はグッと踏み出しやすくなります。

海外勤務を目指すためのステップバイステップ

「海外で働きたいけど、何から始めればいいのかわからない」――そう感じる方は多いはず。
でも大丈夫!海外勤務を実現するには、3つのステップを地道に進めることが近道なんです。


Step① 情報収集と目標設定

まず最初にすべきことは、“行きたい国と働き方”の明確化。
英語圏で長期就労か?ボランティアで国際協力か?医療留学か?
この方向性が定まらないと、必要な資格・ビザ・語学スコアなどすべてがブレてしまいます。

▶ ここでのおすすめは、海外看護師経験者のブログやYouTube、国際医療団体の説明会に参加して“リアルな現場感”を集めることです。


Step② 語学力の習得(特に医療英語)

「TOEICは取ったけど、現場で通じるか不安…」
そんな声も多いですが、医療英語は単語より“伝え方”が命。

▶ 英語学習の具体例:

  • YouTube「Nurse Speak」など看護英語専門チャンネル
  • 医療フレーズ帳アプリ『メディリンガ』の活用
  • 自分の業務を英語で日記にしてみる

「1日5分、声に出してみるだけ」で、大きく違ってきます。


Step③ 求人探しとエージェント活用

いよいよ実践段階!
国によっては、政府認定の仲介業者や看護専門の海外転職エージェントが求人紹介から渡航準備までをサポートしてくれます。

▶ 代表的な選択肢:

  • オーストラリアAHPRA対応の専門エージェント
  • アメリカNCLEX対応サポート企業
  • 国際NGO(MSF、JICA)専用の派遣窓口など

エージェントを選ぶ際は、実績・対応国・ライセンス取得支援の有無なども比較検討を!

まずは情報収集から始めたい方は こちらを読んで“伝わる英語”を一歩目に👇

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まとめ 〜海外で働く看護師という選択〜

海外で看護師として働くことは、ハードルが高そうに見えるかもしれません。
でも実際は、**ステップを踏めば誰でも到達可能な“現実的な選択肢”**です。

あなたの「挑戦してみたい」という気持ちが、すでに第一歩。
“英語が苦手”“海外は未知”――そんな不安ごと背負って、踏み出す価値が、きっとあります。

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