夜勤明けの休憩室。
目をこすりながらスマホで “This may hurt a little.” と音読——これが私の医療英語デビューでした。
「英語、苦手なんです…でも外国人患者さん、増えてますよね」
そんな不安を抱える看護師さん、多いのではないでしょうか?
医療の現場では今、“伝える英語”がますます求められる時代。
でも安心してください。
この記事では、英語が苦手でも始められる勉強法とフレーズ習得のコツを、
“忙しい看護師のリアルな日常”に寄り添って解説していきます!
英語が苦手でも大丈夫!看護師が勉強を始める前に知っておきたいこと
「学生時代から英語が嫌いだった」
「長文を読むだけで頭が痛くなる…」
そんな気持ち、痛いほど分かります!
でも安心してください。
看護師に求められる医療英語は、“英語ペラペラ”である必要なんてまったくありません。
むしろ、必要なのは**「伝えたい意思」と「現場で使える一言」**だけなんです。
🔍なぜ“苦手意識”がある人ほど向いている?
看護師は観察力・共感力・柔軟性のある職種。
これって、実は言葉が通じにくい場面でも「伝える技術」として武器になります。
例えば──
- 目を見て話す
- 相手の反応をよく見る
- ジェスチャーを交える
…これらは、英語に自信がなくても患者に“安心感”を与えるための最強スキル。
💡知っておきたい3つの心構え
- 完璧を目指さない
→ 文法ミスなんて気にしない。伝わればOK! - “聞く・見る・マネする”から始める
→ まずはフレーズを覚えず、“真似”で十分! - “日常業務に直結する英語”を選ぶ
→ 使うシーンが見えると、吸収も早い!
✅まとめると…
英語が得意じゃない=向いていないではありません。
看護師だからこそ持っている“伝えるチカラ”が、英語の壁を超えるんです。
忙しい看護師にこそ合う!すきま時間を活かした英語勉強法
「夜勤明けでクタクタ…」
「シフトがバラバラで毎日決まった時間に勉強なんてムリ…」
そんな忙しい看護師さんでも大丈夫!
英語学習は、“1日10分”でもコツコツ続ければ確実に力になります。
✅おすすめ英語勉強法5選(看護師向け)
方法 | 特徴 | ポイント |
---|---|---|
📕 1日1フレーズ暗記 | 通勤・休憩中に1文だけ覚える | 継続しやすく、すぐ使える表現が身につく |
🎧 YouTube・Podcast視聴 | 聞くだけ学習で脳を慣らす | 「Nurse Speak」など医療英語チャンネルが◎ |
📱 スマホアプリ活用 | スキマ時間にサクッと学習 | 『mikan 医療英語』『メディリンガ』などが人気 |
✏️ 英語日記を書く | 自分の業務に置き換えて書く | “今日使った処置英語”だけでもOK |
🗣 同僚と英語ごっこ | 実際に口に出して練習 | 夜勤中のヒマ時間や昼休みにオススメ! |
💡こんな工夫で続けやすさUP!
- 「寝る前の3分だけ」「バスの中で1フレーズだけ」とルールを決めて習慣化
- SNSやノートアプリに「今日のフレーズ記録」を投稿してモチベーション維持
- 家族や同僚を巻き込むことで遊び感覚でアウトプットもできる
💬現場の声
「アプリで“今日の一言”を見るのがルーティンになっています」
「バイタル測定中に、患者に試す感覚で英語を使ってみたら笑顔をもらえました」
「“使ってみよう”と思えるから、覚える気にもなる!」
🔗 英語が苦手でもできた!
英語アレルギーのわたしでも学べた👇
看護師が医療英語を身につける5つのコツ|現場で使える厳選フレーズも紹介
現場で使える!覚えておきたい医療英語フレーズ集
医療英語の勉強を始めると、つい「難しい単語をたくさん覚えなきゃ」と思いがちです。
でも実際の現場で求められるのは、簡潔で、相手に安心感を与える“ひとこと英語”。
たとえば、処置前に「少しチクッとしますね」と言えるだけで、外国人患者さんの緊張がやわらぐこともあります。
英語力ではなく、“伝えようとする姿勢”が、看護師としての信頼につながるのです。
✅シーン別・医療英語フレーズ集
以下のフレーズはすべて、看護師の現場で「本当に使うもの」だけを厳選しています。
どれも中学英語レベルの簡単な表現ですが、相手に“伝わる力”は絶大です。
🔸問診・バイタル測定の場面で
日本語 | 英語フレーズ |
---|---|
どこが痛いですか? | Where does it hurt? |
いつから症状がありますか? | Since when do you have symptoms? |
血圧を測りますね | I’ll take your blood pressure. |
呼吸してください | Please breathe normally. |
🔸処置・説明・声かけの場面で
日本語 | 英語フレーズ |
---|---|
少しチクッとしますよ | This may hurt a little. |
点滴を始めますね | We will start the IV now. |
動かないでください | Please stay still. |
終わりましたよ | It’s all done. |
🔸ナースコール・急変対応の場面で
日本語 | 英語フレーズ |
---|---|
どうしましたか? | What’s wrong? |
痛みはありますか? | Are you in pain? |
医師を呼びますね | I’ll call the doctor. |
息ができますか? | Can you breathe? |
🧠文化的な配慮が求められる表現も大切!
英語ではストレートな命令口調が不安をあおることもあります。
そこで大事になるのが「丁寧に、やわらかく伝える英語」です。
目的 | 丁寧な表現例 |
---|---|
命令しない言い方 | Let’s check your blood pressure, okay? |
不安を和らげる | Don’t worry. You are in good hands. |
共感を伝える | I understand how you feel. |
あいまいなときの返答 | Let me check that for you. |
💬現場のリアルな声
「英語が得意じゃなくても、これだけは覚えておこうってフレーズがあると安心する」
「短い言葉でも、患者さんの表情が和らぐ瞬間がある。あれは忘れられない」
「覚えるより、“使って慣れる”方が身につくと実感してます」
✅現場で使える!覚えておきたい医療英語フレーズ集のまとめ
- 医療英語は、やさしく・短く・伝わる表現が基本
- 正確な文法よりも、患者を安心させる言い回しを意識すること
- 少ない単語でも、信頼と安心は十分に届けられる!
医療英語力がキャリアに与えるプラス効果とは?
医療英語が話せる=評価される人材になる。
この流れ、実は現場レベルでもはっきりと起きています。
英語力は、今や「できたらいいな」レベルのスキルではありません。
病院の国際化・外国人患者の増加・インバウンド復活に伴い、“職場に必要とされる能力”として明確に評価対象になりつつあるんです。
💼英語ができる看護師が得る“キャリア的プラス”
効果 | 説明 |
---|---|
✅ 役職・リーダー候補に選ばれやすくなる | 「外国人対応任せられる人」として上層部からも注目される |
✅ 国際部門・外来への異動チャンスが増える | 英語対応部署では常にスタッフ不足。英語力は大きなアピールに |
✅ 海外研修・国際ボランティアなどに推薦される | 語学力は、院内推薦やミッション派遣の基準にも影響する |
✅ 転職市場でも“条件交渉材料”として有利 | 「英語できる人」を明記した求人が増加傾向にあり、手当や条件も好待遇 |
✅ 専門職から講師・指導者ポジションへの道も | 医療英語講師や、新人教育の英語研修担当など新たな役割に広がる可能性も |
📊補足データ(参考:厚生労働省・医療通訳推進調査)
- 外国人患者受入施設数:全国1,500以上(2023年)
- 英語対応できる看護師の需要:首都圏・観光地を中心に右肩上がり
- 英語研修を取り入れる病院:大学病院・民間大手を中心に導入中
💬現場ナースのリアルな声
「英語が少し話せるだけで“国際外来のサブリーダー”に任命されました」
「面接で“英語対応もできます”って伝えたら、条件がグッと良くなった」
「語学できると、他職種(医師・通訳)との橋渡し的存在になれて気づけば職場の要に」
✅結論として
医療英語は、看護師としてのキャリアの幅を拡げる「実戦的スキル」です。
「ただの語学力」ではなく、現場力・信頼性・適応力として捉えられている今、学んで損のない自己投資と言えます。
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▶ 【初心者向け】看護師がスキマ時間で資格取得するコツ5選
まとめ 〜「伝える英語」は、看護師の新しい武器〜
“伝わらなかったらどうしよう”
“英語ってやっぱり難しそう”
そう思っている看護師さん、あなたのその気持ち、よく分かります。
でもちょっとだけ、考えてみてください。
患者さんの不安そうな目を見て、あなたがたった一言でも声をかけたとき、
「安心したよ、ありがとう」と返ってきたら――
それはもう、あなたの英語が“伝わった”証拠なんです。
✅この記事で伝えたかったこと
- 医療現場の国際化はもう避けられない現実
- 看護師が使う英語は、“文法力”ではなく“伝える力”が命
- 1日5分のすきま時間が、大きな自信と信頼につながる
- 医療英語ができるだけで、昇進・転職・国際部門への可能性がグッと広がる
英語に対して「できない」「難しい」と思っていたあなたが、
今ここまで読んでくれたこと自体が、すでに一歩を踏み出している証です。
“伝えよう”という気持ちがある限り、あなたはもう医療英語の第一歩を歩いています。
どうかその一歩を、今日、今この瞬間から少しずつ積み重ねてみてください。
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