はじめに:「辞めたい…でも言えない」葛藤に揺れるあなたへ
こんにちは。3児ママで現役看護師のあめです。
「もう限界かも…」
「でも、辞めたら生活はどうなるんだろう」
看護師として働いていると、こんな風に心のなかで葛藤する瞬間ってありませんか?
- 「もう無理かも」と涙が出そうになる夜勤明け
- 子どもとすれ違う生活に罪悪感を抱いたとき
- 感情を押し殺して笑う自分に疲れたとき
毎日のハードな業務、終わらない記録、厳しい先輩や上司との人間関係…。
「もう辞めたい!」という気持ちになるのは、決してあなただけではありません。
でもその一方で、「本当に辞めていいのかな?」「もっといい働き方はないのかな?」と、
立ち止まって考える方も多いはずです。
- 「家計がある」「迷惑がかかる」「次が見つからない」
- そして何より、「本当に辞めて後悔しないのか?」
実は、辞めたい気持ちの奥には「変わりたい」「楽になりたい」という前向きな想いが隠れていることも。
この記事では、3児のママナースとして悩みながら働き続けてきた私の経験も交えつつ、
看護師が「辞めたい」と感じたときに、やめる前に考えておきたい“7つの視点”をご紹介します。
あなたのモヤモヤに、ひとつでもヒントが届きますように。
H2-1:なぜ看護師は「辞めたい」と感じやすいのか?
「看護師って、安定しているし、やりがいもあるんでしょ?」
そんなふうに、一般的には“恵まれた職業”というイメージを持たれがちです。
でも実際には、看護師は離職率が高い職種のひとつだと言われています。
その背景には、日々の業務で私たちが感じている“目に見えない負荷”がいくつもあるのです。
🔍 厚労省データでも明らかに
厚生労働省の2022年「新卒看護職員の離職状況調査」によると、
新卒看護師の約10人に1人が1年以内に退職。
3年以内で見ると、3割以上が離職していることがわかっています。
これは全職種平均(約2割)と比較しても、明らかに高い数値です。
しかも離職理由の上位には…
- 人間関係
- 過酷な勤務体制
- 精神的・身体的負担
…といった要因が並びます。
😣 よくある「辞めたい理由」トップ5(体験+統計ベース)
理由 | 解説 |
---|---|
1位:人間関係のストレス | 上司や先輩との摩擦、派閥、孤立感…「どこに配属されるか」でその後が大きく左右されることも。私も新卒時代、先輩の指導が怖くて毎朝吐き気がしていました。 |
2位:夜勤や長時間労働 | 不規則な生活により自律神経が乱れ、心身に不調が出やすいです。特にワンオペ育児中の夜勤は地獄…。 |
3位:責任の重さ | 命を預かる現場では、些細な判断ミスすら命取り。常にプレッシャーを感じますよね。 |
4位:やりがいの喪失 | 「こんなはずじゃなかった」と理想とのギャップに悩む人も少なくありません。 |
5位:育児や家庭との両立困難 | 時間も心も削られていく中で、家庭との板挟みに苦しむ方も多いです。 |
こうして並べてみると、「看護師だからこそ」抱えやすい悩みが多いことがよくわかります。
特に、「真面目で責任感が強い人ほど辞めたくなる」と言われますが、
その“真面目さ”こそが、あなたの素晴らしさでもあるのです。
私自身も、「仕事は頑張らなきゃいけない」と思い込みすぎて、心身をボロボロにしてしまった過去があります。
でも今では、自分の気持ちに正直になることの大切さを実感しています。
▼もし「限界かも」と感じている方は、こちらの記事も参考になります
→ 看護師のメンタル不調を乗り越える方法
→ 看護師を辞めたいあなたへ|限界だった私が実践した考え方
H2-2:本当に辞めるべき?それとも環境を変えるべき?
「このままじゃ、もうもたないかも…」
「でも、辞めたら生活もキャリアもどうなるの?」
──そう感じる瞬間、ありますよね。
でも、「辞める or 辞めない」の二択で自分を追い込む必要はありません。
看護師には“第三の選択肢”=環境を変えるという道もあるのです。
環境が変わるだけで、「今はもう無理」と思っていた状況が、グッと楽になることもあります。
🧭 まずは「なぜ辞めたいのか」を明確にしよう
一口に「辞めたい」と言っても、その理由によって取るべき行動は異なります。
以下のように整理してみると、自分がどのタイプか、そして何が必要なのかが見えてきます。
辞めたい理由 | 最適なアクション | 補足 |
---|---|---|
人間関係 | 異動・部署変更・転職 | 同じ職場でも部署で雰囲気は大きく変わる |
夜勤・長時間労働 | 日勤のみの職場を探す | クリニックや訪問看護は日勤中心 |
家庭との両立 | パート・非常勤勤務へ | 勤務日数や時間を自分で選べる |
精神的な疲弊 | 休職・心療内科相談 | 「診断書を出して休む」も立派な選択 |
スキルアップ不安 | 資格取得・研修参加 | キャリアアップがモチベーションになることも |
🔄 「辞めずに変える」選択肢もある
今は、育児短時間勤務制度やフレックスタイム制度など、
「看護師を続けながらも負担を減らせる仕組み」が整ってきています。
また、以下のような行動も「辞めずに今を変える」一歩です。
- 看護協会や職場の相談窓口に相談してみる
- 勤務希望の調整をお願いしてみる
- 実際に異動願いを出す・申請してみる
実際、「転職せずに職場内で異動したことで状況が好転した」という看護師も多くいます。
🎙️ 実体験から学ぶ「踏みとどまった理由」
「辞めたいと思ったけど、子どもの保育園事情を考えるともう少し今の職場で頑張るしかないと踏みとどまりました」
「でも、上司に正直に相談して異動できたことで気持ちが楽になりました」
このように、“正解”は人それぞれ。
でも、「辞めたい」と感じたときはチャンスなんです。
なぜなら、今の働き方を見直し、“よりよい自分のキャリアや生活”を設計するきっかけになるから。
「辞めたい」と感じた瞬間こそ、自分の働き方を見直すチャンス。
あなたが悪いわけじゃない。
今の環境が、あなたに合っていないだけかもしれません。
▼「辞める前にできること」、意外とたくさんあります
→ 看護師が家でできる在宅副業5選
→ 育児と看護師両立に限界を感じたときの工夫
H2-3:「辞めたい気持ち」とどう向き合う?7つの考え方
「もう辞めたいな…」
この言葉が頭の中に浮かぶと、どこか後ろめたさや罪悪感を感じてしまう方、多いのではないでしょうか?
でも、看護師という仕事をしていれば、「辞めたい」と感じるのは当たり前の感情。
むしろ、その気持ちにどう向き合うかが大切なんです。
ここでは、私自身の経験や同僚たちの声をもとに、辞めたい気持ちを冷静に整理するための7つの視点をご紹介します。
🧠 1. 「本当に今の職場しか選択肢はないのか」?
→ 同じ“看護師”でも、訪問看護・クリニック・企業系など選択肢は多数。
→ 「今の職場を辞めたい」=「看護師を辞めたい」ではありません。
🕰 2. 「今、自分が一番辛いことは何か」?
→ 夜勤?人間関係?責任?
→ 1つずつ棚卸ししてみると、対処法が見えてきます。
👩👧👦 3. 「辞めたら自分や家族にどう影響するか」?
→ 収入減だけでなく、生活リズムの変化・保育園問題など。
→ 一度紙に書き出すと、意外と“現実的な調整”で対応できる場合も。
💬 4. 「辞めたい」と言える人はいるか?
→ 同僚・先輩・夫・家族に、その気持ちを話せていますか?
→ 感情を言語化するだけで、気持ちが整理され、違う景色が見えることも。
🗣 私は、最初は母(同じく看護師)にこっそりLINEで「もう無理かも」と吐き出したのが最初の一歩でした。
“言っていいんだ”と感じられた瞬間、自分を責める気持ちが少しだけ緩んだのを覚えています。
📆 5. 「○ヶ月後に辞める」と仮決めしてみる
→ いきなり辞めるのではなく、「あと3ヶ月だけ頑張る」と決めてみると、心に余裕ができます。
→ 期間限定だと思えば、気持ちが持ち直すケースも多いです。
🎓 6. 「スキルアップ=逃げ道を作る」こともあり
→ 資格取得・eラーニング・看護師転職エージェント登録など、
→ “いつでも選べる自分”でいられることが、精神安定剤になります。
🌱 7. 「辞めたい=変わりたい」気持ちの裏返し
→ 本当はもっと自由に働きたい、子育てと両立したい、自分を大切にしたい…。
→ それらはすべて、自分を前向きに守ろうとする心のサインです。
✅ まとめ:辞めたい気持ちも、あなたの一部です
「辞めたい」と思うことは、逃げではありません。
むしろそれは、あなたの心が「変化が必要だよ」と教えてくれている大切なメッセージなんです。
H2-4:私が「辞めたい」と思った瞬間と、どう乗り越えたか
正直に言います。
私もこれまで、何度も「もう無理…辞めたい」と思ったことがあります。
💥 ある日、夜勤明けに泣きながら帰宅した話
3人目の子どもがまだ1歳で夜中に何度も起きるなか、連続夜勤が続いたある日。
ナースステーションで、指導という名の“叱責”を受けて、涙をこらえるのが精一杯でした。
「子どもにも申し訳ないし、私、看護師向いてないかも…」
と、自分を責めてばかりいました。
🧭 それでも辞めなかったのは「ひとつの選択」があったから
私が踏みとどまれたのは、「本当に全部を辞める必要はないかも」と考え直したことがきっかけでした。
具体的にはこんなことをしました👇
取った行動 | 変化したこと |
---|---|
同僚に「つらい」と話した | 共感とアドバイスをもらえて心が軽くなった |
師長に勤務変更を相談 | 夜勤回数を減らしてもらえた |
転職エージェントに登録 | いつでも逃げ道がある安心感を得た |
🌱 気づいたのは、「辞めたい=終わり」じゃないということ
「もう無理」と思ったのは、私の心が限界を知らせてくれたサインだったんです。
でも、辞めなくても、“変える”ことで気持ちが軽くなるケースって本当にあるんですよね。
辞めたいと思ったあなたも、もしかしたら【職場】【勤務形態】【周囲との関係】など、
“少し調整すればラクになる選択肢”が見つかるかもしれません。
「辞めたい」と思いながらも、次の一歩を踏み出すのが怖い…
そんなときは、【転職に疲れた看護師】がどのように気持ちを整理し、選択していったのかをまとめたこちらの記事もおすすめです👇
👉 看護師 転職ストレス対策|転職に疲れたあなたへ。後悔しない3つの選び方
H2-5:まとめ|それでも辞めたいなら、まずは知っておきたいこと
ここまで読んで、「やっぱりもう限界かも」と思ったあなた。
まず伝えたいのは──辞めることは悪いことではないということ。
むしろ、“自分を守るための前向きな選択肢”として、正しく辞める準備をすることが大切なんです。
📝 辞める前にやっておくべきチェックリスト
チェック項目 | 内容 |
---|---|
✔️ 辞めたい理由は整理できているか? | 感情だけでなく、理由を明確にしておくと後悔しにくい |
✔️ 退職時期と伝え方は計画できているか? | 最低でも1~2ヶ月前には伝えるのがマナー |
✔️ 次の職場は検討できているか? | 転職エージェントや知人紹介など、情報収集を始めよう |
✔️ 退職後の生活設計は立っているか? | 収入の空白期間に備えて、手当や貯蓄をチェック |
🛟 知っておきたい制度や支援も
- 退職前の有休消化は可能(労働基準法で認められています)
- 失業保険の受給条件や支給額も要確認(自己都合と会社都合で異なる)
- 看護師転職サイトでは、退職時の交渉アドバイスや円満退職サポートも受けられます
💬 最後に:あなたの人生は、あなたが選んでいい
どんな理由であれ、「辞めたい」と感じたその気持ちにフタをせず、自分を大切にする選択をしてほしいんです。
あなたの人生は、職場や上司のためにあるのではありません。
今の場所が合わないと感じたら、環境を変えるのは当たり前。
それは逃げではなく、“あなたらしく働くためのステップ”なんです。
🎯 今すぐできる行動リスト
✅ 辞めたい理由をノートに書き出してみる
✅ 信頼できる人に本音を話してみる
✅ 転職サイトに無料登録だけしてみる(情報収集用でもOK)
✅ 心療内科や看護協会の相談窓口を調べておく
✅ 自分の気持ちに「いいんだよ」と声をかけてあげる
🌿 「辞めたい」と思ったその先にある、あなただけのキャリアを。
「もう限界かも…」という気持ちは、けっしてネガティブなものではありません。
それは、あなた自身がもっと幸せに働きたいという“心のSOS”です。
でも、いざ辞めようと思うと──
- 副業しても大丈夫かな?
- 退職後、保険やお金の管理はどうしよう…
- 新しい働き方って、どこから始めたらいい?
そんな不安もつきものですよね。
そこで、辞めたあとのキャリア設計に迷うあなたに向けて、退職から副業、保険の見直しまでを一気に解説したガイド記事を用意しました。
📘 【看護師のキャリア再設計】退職→副業→保険見直しまで安心のステップガイド
👉 今すぐ読む
「辞めたい」のその先も、自分らしく働くための選択肢はたくさんあります。
あなたが“自分で選ぶ人生”を歩めますように──。
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