「英語が苦手だけど、看護師として必要なら避けて通れないかも…」
そんな不安を抱えていませんか?
私自身、夜勤の救急外来で外国人患者さんを前に
まったく言葉が出てこず…先輩に助けてもらった苦い経験があります。
日本で看護師として働いていても、外国人患者さんの対応や医療英語の書類、グローバル化にともなう研修など、英語力が必要になる場面が増えています。ですが、「学生時代から英語は大の苦手!」「英語なんて全然しゃべれない…」という方も多いはず。
実は、英語が苦手な看護師さんでも、ほんの少しの工夫とツールの活用で、無理なく英語対応ができる方法があるんです!
この記事では、英語が苦手なあなたが「それならできそう!」と感じられるような、シンプルで実用的な対処法をギュッと凝縮してお届けします。
英語が話せなくても、看護の現場でしっかり対応できる——そんな自信を持てるようになる第一歩を、ここから一緒に踏み出しましょう!
看護師が英語苦手でも現場で対応できる理由
英語が苦手な看護師でも現場で対応できるのは、英語スキル以外の工夫やツール、周囲のサポートが充実しているからです。以下の表で、そのポイントを整理してみましょう。
◾ 英語が苦手でも対応できる3つの理由
理由 | 詳細内容 | 実例・補足 |
---|---|---|
1. 医療現場には定型表現が多い | 一度覚えれば使い回しが可能。英語に苦手意識があっても、パターン化すれば楽に使える | 「Are you in pain?(痛みはありますか?)」など基本表現の定型化 |
2. 翻訳ツール・通訳サービスの活用 | スマホや院内タブレットでの翻訳アプリ、遠隔医療通訳が普及 | Google翻訳、 ポケトーク、 メディカル通訳サービスの導入例も |
3. 周囲のサポート体制 | 英語が得意な同僚や、院内の国際医療担当者のサポートを受けられる体制が整っている場合も多い | バイリンガル看護師や留学生ナースの存在、マニュアルの整備など |
👉 学習ステップを 1 から整理したい方は、初心者向け英語勉強法の記事もどうぞ。
◾ 実際に英語が苦手な看護師が取っている行動リスト
- 定型文のカンペ(フレーズ帳)をポケットに入れておく
- よくある症状別に「使える英語フレーズ」を事前に用意しておく
- チーム内で英語が得意なスタッフと情報共有・連携する
- 翻訳アプリを使うときは、まず「単語」で伝える意識をもつ
- わからない時は無理せず「少し待ってください」と英語で伝えるフレーズを覚えておく
- 例:「Please wait a moment. I will ask someone.」
英語ができない看護師がやるべき3つの工夫
英語が苦手でも「できること」から始めればOK! 看護現場で多くの方が取り入れている3つの工夫をご紹介します。
◾ 工夫①:使える英語フレーズを「症状別」に覚える
英語が苦手でも、症状に合わせた定型フレーズを覚えるだけで、患者対応がグッと楽になります。
症状・状況 | よく使う英語フレーズ | 日本語訳 |
---|---|---|
痛みの確認 | Do you have any pain? | 痛みはありますか? |
発熱の確認 | Do you have a fever? | 熱はありますか? |
呼吸の確認 | Can you breathe easily? | 呼吸は楽ですか? |
薬の確認 | Did you take your medicine? | お薬は飲みましたか? |
✅ ワンポイント!
よく使うフレーズをポケットメモやスマホメモに登録しておくと、いつでも見返せて安心です。
◾ 工夫②:翻訳ツールを使いこなす
今は看護師専用の翻訳ツールや医療現場向けアプリも充実しています!
使い慣れておけば、会話ができなくても対応可能です。
よく使われている翻訳ツール一覧(用途別)
ツール名 | 特徴・メリット |
---|---|
Google翻訳 | 音声・テキスト両対応。使い勝手抜群 |
ポケトーク | 会話形式に強い。発音までしてくれる |
MediTranslate | 医療専門用語に強い。病院導入例あり |
💡 ヒント
翻訳アプリは「単語で入力する」と誤訳が少なく、患者にも伝わりやすいです。
◾ 工夫③:英語が得意な同僚との「連携プレー」
ひとりで無理する必要はありません!
周囲の力を借りることも立派な対応力です。
英語が苦手な看護師が実践している連携の工夫
- 外国人対応が得意なスタッフと事前にチームを組んでおく
- わからないときは「I’ll call someone to help you.」と伝える
- 院内マニュアルや会話カードをシェアしてもらう
- 外国人患者さんの多い曜日・時間帯を事前に確認する
👍 メンタル面も安心!
「英語ができなくても、サポートがある」と思えるだけで、気持ちがグンと軽くなりますよ。
看護師が最低限覚えておきたい医療英語
英語に自信がなくても、現場でよく使う表現だけをピンポイントで覚えるだけで、対応力は一気にアップします。ここでは、頻出フレーズや単語を「4つのシーン別」にまとめました!
◾ シーン①:問診・症状の確認
日本語 | 英語フレーズ | 補足 |
---|---|---|
どこが痛みますか? | Where does it hurt? | 「どこ」を聞くときの基本フレーズ |
いつからですか? | Since when? / When did it start? | 症状の発生タイミングを確認 |
痛みの程度は? | How bad is the pain? | 「mild(軽い)」「severe(ひどい)」とセットで使う |
◾ シーン②:処置・ケアの案内
日本語 | 英語フレーズ | 補足 |
---|---|---|
血圧を測ります | I will take your blood pressure. | 「take」を使うのがポイント |
注射します | I will give you an injection. | 「injection」で注射 |
この薬を飲んでください | Please take this medicine. | 飲み薬の指示でよく使う表現 |
◾ シーン③:移動や案内
日本語 | 英語フレーズ | 補足 |
---|---|---|
こちらへどうぞ | This way, please. | 案内時の万能フレーズ |
ベッドに横になってください | Please lie down on the bed. | 「lie down=横になる」動詞に注意 |
車椅子を使いますか? | Do you need a wheelchair? | 患者の希望を確認する表現 |
◾ シーン④:安心させる言葉がけ
日本語 | 英語フレーズ | 補足 |
---|---|---|
心配しないでください | Don’t worry. | 定番の安心フレーズ |
すぐに戻ってきます | I’ll be back soon. | 不安を和らげる一言 |
ゆっくりで大丈夫です | Take your time. | 高齢者対応にも◎ |
✅ 覚えるコツ!
- フレーズを「1日3つ」だけ声に出して練習
- 付箋に書いてロッカーや休憩室に貼っておく
- スマホメモやアプリで音声とセットで覚えるのが効果的!
英語ができないことで起こるリスクとは?
英語ができないこと自体が問題なのではありません。問題なのは、「伝わらないことによる誤解」や「対応の遅れ」が患者の安全を脅かす可能性があることです。
◾ 想定されるトラブル事例一覧
リスク内容 | 実際に起こる可能性のある問題 | 影響度 |
---|---|---|
誤解による投薬ミス | アレルギーの聞き取り不足により誤投与 | 高 |
症状の聞き取りミス | 正しい部位・タイミングが伝わらず誤診 | 中 |
患者の不安増大 | 意図が伝わらず不信感を持たれる | 中 |
連携の遅れ | 医師への報告が遅れることで処置が遅延 | 高 |
◾ 実際の現場で聞かれる声(看護師の体験)
- 「発熱と言ってたつもりが、痛みと聞き違えていて診断がズレてしまった…」
- 「薬を飲んだか聞いたつもりが、うまく伝わってなくて二重投与になりそうだった」
- 「不安そうな顔をしていたのに、声かけできず通訳を待つしかなかった」
◾ 患者側が感じる不安
- 「話が通じないまま処置されるのが一番怖い」
- 「Yesと答えたけど、本当に伝わってるのか不安だった」
- 「文化も言葉も違う中で、無言で対応されると緊張する」
✅ ポイント:未然に防ぐためには?
- 「聞き返す勇気」と「確認の仕組み」が大切です。
- 例:「Did you say…?」と再確認する癖をつける
- 翻訳ツールで画面を患者に見せて確認をとる
英語が苦手なままでも働ける職場の特徴
英語が苦手でも、自分に合った環境であれば安心して働き続けられます。
ここでは、英語力に頼らずに活躍できる職場の具体的な条件をまとめてご紹介します!
👉 資格取得そのものを効率化したい方は、看護師の資格勉強法まとめ も参考になります。
◾ 英語に不安がある看護師におすすめの職場タイプ
職場タイプ | 特徴 | 英語対応の必要度 |
---|---|---|
高齢者施設(特養・老健など) | 日本人利用者が中心、医療処置は少なめ | ほぼ不要 |
地域密着型クリニック | 地元住民がメイン、外国人比率が少ない | 低 |
内科・整形外科など | 日常会話以上の英語はほとんど求められない | 低〜中 |
訪問看護ステーション | 担当制のため、対応する相手が限定的 | 低 |
企業内看護師・健康管理室 | コミュニケーションは社内中心 | 低〜中 |
◾ 英語を必要としない職場を見つけるチェックポイント
- 求人票に「英語力不問」と記載があるか確認
- 外国人対応経験や英語対応力を条件に含んでいないかをチェック
- 面接時に「外国人患者の割合」「翻訳対応体制」などを質問
- 院内に通訳やバイリンガルスタッフがいるかどうかも確認ポイント
✅ 英語を理由に職場をあきらめない!
「英語を使わない職場」も、「英語対応をチームで分担している職場」も、今は数多くあります。自分にとっての“働きやすさ”を大切にしましょう。
英語が苦手でも看護師として自信を持つためのステップ
英語ができないからといって、自信を失う必要はまったくありません!
ここでは、今日からできる5つの具体的なステップを順を追ってご紹介します。
✅ STEP1:1日1フレーズだけ覚える
「Do you have pain?」だけでもOK。
欲張らずに1日1つずつ、声に出して覚えるだけで、1週間で7フレーズ!
✅ STEP2:困ったときに使える“逃げ道フレーズ”を覚える
「Please wait a moment. I will ask someone.」
これだけで、「英語できない…どうしよう…」というプレッシャーから解放されます。
✅ STEP3:翻訳ツールを“常備薬”にする
スマホにGoogle翻訳やポケトークを入れておけば、いざというときの安心感が段違いです。
緊張せず、ツールに頼る選択も大事!
✅ STEP4:チームでの連携を意識する
英語が得意なスタッフに頼ったり、役割を分担することで、「ひとりで抱え込まない」仕組みが作れます。
無理せず、仲間と一緒にカバーし合うのがプロの姿です。
✅ STEP5:過去の成功体験を記録する
「うまく伝わった!」「患者さんが笑顔だった!」
そういう瞬間をメモや日報に記録しておくと、自然と自信につながります。
あなたの成長は、毎日の中にちゃんとあります。
🌱 最後にひとこと
「英語ができる=優秀な看護師」ではありません。
本当に大切なのは、伝えようとする気持ちと、患者を思う心。
あなたはもう、十分にその力を持っています!
👉 「もっと本格的に学びたい」と感じたら、看護師が医療英語を身につける5つのコツの記事もどうぞ!
まとめ:英語が苦手でも、あなたの看護は十分に通じる
「英語は苦手…」と感じている方こそ、実はとても真面目で誠実な看護師さん。
無理に話そうとしなくても、伝えようとする姿勢そのものが、患者さんにはしっかり届いています。
私も新人時代、英語が話せずに落ち込んだことがありました。
でも「伝えたい」と思って対応したことが、外国人患者さんの笑顔に変わったとき、
言葉以上に大切なものを感じました。
もちろん、不安を減らすために少しずつ学ぶのも◎。
簡単なフレーズや対応のコツから始めて、「できることから」でいいんです。
あなたの優しさと行動力は、英語が苦手でも、きっと患者さんに届きます。
まずは、自分を信じて一歩ずつ。
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