【看護師のボーナス事情】「少なすぎる…」と悩んだ私が転職を決意した理由と体験談

看護師 転職サポート

「え、こんなに少ないの…?」
はじめてボーナス明細を見たときのショックは、今でも忘れられません。

日々プレッシャーの中で命を預かる仕事。体力的にも精神的にもハードな業務をこなし、「これだけ頑張ってきたんだから」と少し期待していた分、返ってきた金額の少なさに愕然としました。

それでも、「新人だから仕方ない」「続けていればそのうち…」と自分に言い聞かせていた私。けれど何年経っても、昇給は年2000円、ボーナスは規定の3.0ヶ月を下回る年ばかりで、不満は募る一方でした。

同じ地域でもっと好条件の病院があると知ったとき、「私、なんのためにここで頑張ってるんだろう…」と心が折れそうになったのを覚えています。

この記事では、そんな“ボーナス不満”から転職を決意した私の実体験と、納得できる働き方を見つけるためのヒントをお届けします。

看護師のボーナス、実はけっこう差があるって知ってた?

ボーナスって、どこの病院でも似たようなものだと思っていませんか?
実は、病院の規模や地域、運営母体によって、支給額や条件には驚くほどの差があります。

たとえば、私が新卒で入職した病院では「年2回・3.0ヶ月分」と求人に記載されていました。
しかし、実際に支給されたのは毎回2.5ヶ月以下。理由も明示されず、「今期は厳しいから」と曖昧な説明をされるだけ。

しかも基本給が18万円と低めに設定されていたため、賞与額も思っていたより少ないという“ダブルパンチ”でした。

周囲に聞いてみると、同じ市内でも4.0ヶ月支給の病院や、手当の内訳が手厚い施設もあることが判明。
「同じように働いているのに、こんなに違うんだ…」とモヤモヤした気持ちが強くなりました。

さらに昇給額も年に2,000円だけで、毎年の頑張りが反映されているとは思えず。
子どもが成長するたびに必要な出費が増えていくなかで、「このまま続けていけるのか」と不安ばかりが積もっていきました。

病院側の都合や経営状況に左右されやすいボーナス制度。
でも、それが“普通”だと思って我慢してしまっている看護師さんも多いのではないでしょうか。

私のように、「他の職場ではどうなんだろう?」と一度視野を広げてみることで、自分に合った条件を見つけやすくなるはずです。

ボーナスが少ないと感じたら考えてみたい3つの視点

「なんで私のボーナスはこんなに少ないんだろう…」

そんな疑問や不満を抱いたとき、感情のままに動くのではなく、少し立ち止まって“3つの視点”から自分の働き方を見直してみることをおすすめします。

①その職場の評価基準は自分に合っているか?

ボーナスは基本的に、病院や施設が独自に定めた評価制度や経営方針に基づいて支給されます。
たとえば「年功序列型」の病院では、若手や中堅層の努力が反映されにくい傾向がある一方、
「実績評価型」の職場では、成果やスキルアップが給与やボーナスに直結しやすくなります。

私の以前の職場は、年齢と勤続年数が重視されるような評価体制でした。
いくら忙しい病棟でリーダー業務をこなしても、年配のスタッフと差はほとんどなし。
そのことに納得できず、「何のために頑張ってるんだろう…」と虚しくなることもありました。

②他の病院との待遇差を具体的に把握しているか?

不満は“比較”から生まれることもありますが、逆に「比較して納得する」ことも可能です。
実際、転職を考えはじめた私は、複数の転職サイトを使って他病院の条件を調べてみました。

・同じ地域でもボーナス4.0ヶ月支給の病院
・夜勤手当や資格手当がしっかりつく病院
・子育て支援制度が充実している病院

これらの情報を見て、「今の職場が絶対ではないんだ」と冷静に判断できるようになりました。
情報収集って、実は“安心材料”にもなるんですよね。

③自分の人生に必要なお金と時間は満たされているか?

これは、子育てをしながら働く私にとって、もっとも重要な問いでした。

月々の生活費、子どもの教育費、家族との時間。
「何を大切にしたいか」で、必要な給与やボーナスの額も変わってきます。

たとえ今の職場の待遇が平均的だとしても、
自分が求める生活水準や働き方に見合っていなければ、結果的に不満やストレスにつながります。

だからこそ、「お金が少ない=悪」ではなく、
“自分に合っているか”という基準で働き方を見直すことが大切なんだと感じています。

ボーナスが少ないと感じたときこそ、自分と向き合うチャンスかもしれません。
視点を変えて見ることで、感情的な決断ではなく“納得できる選択”がしやすくなります。

「転職してよかった」と感じた“お金以外”のこと

ボーナス額に不満を感じて転職を考え始めた私ですが、いざ転職してみると、
「本当に良かった」と感じたのは、お金の面だけではありませんでした。

確かに、転職後は基本給もボーナスも前職よりアップ。
手当の内訳も明確で、評価制度も納得のいくものでした。

でも、もっと私の人生を変えたのは、“時間のゆとり”と“精神的な安定”です。

前職では、急性期病棟で毎日がバタバタ。
業務量も多く、定時で帰れることなんてほとんどありませんでした。

子どもが熱を出しても早退しづらい空気があって、
家族より仕事を優先してしまっている罪悪感に苦しむ日々。

「このままじゃダメだ」と思って選んだ転職先は、
障がい者病棟という療養メインのゆったりした環境でした。

ここでは患者さん一人ひとりとしっかり向き合える時間があり、
家族のことも相談しやすく、職場の雰囲気も柔らかい。

毎日イライラせずに過ごせるようになり、
帰宅後は子どもと向き合う余裕も出てきました。

さらに変わったのは、看護に対する自分の向き合い方です。

前は、「こなすこと」が優先で、
“患者さんの人生に寄り添う”なんて理想論だと感じていました。

でも今は、「自分の看護観に合った場所で働けている」と感じられて、
やりがいや達成感が自然とついてくるように。

ボーナスや給料はもちろん大事。
でも、それ以上に**「自分らしく働けるか」**が
こんなにも人生の満足度を左右するのかと驚きました。

だからこそ、「お金だけで判断しない」というのも大切だと思っています。

転職は勇気がいる決断ですが、
環境を変えることで見える景色が、きっとあります。

「転職するかも」と思ったら、まずやるべきこと

「今の職場、ちょっと違うかも…」
「ボーナスが少ないし、他のところも見てみたいな」
そんな風に思ったとき、感情のままに退職を決めるのは少し待ってください。

転職に失敗しないためには、“冷静な情報収集”と“比較”が鍵になります。

まずは求人サイトで他施設の条件をチェック

私は転職を意識しはじめたとき、「そもそも他の病院ってどんな感じなんだろう?」というところからスタートしました。

求人誌や公式ホームページでは限界があり、最終的に活用したのが「ジョブメドレー」でした。

このサイトは、全国の看護師求人が一覧で見られるうえに、
「ボーナス支給実績」や「基本給」「手当」「働き方」などの詳細が明記されていて、
比較がとにかくしやすいのが特徴です。

また、担当者からの連絡が必要なければ自分のペースで探せるのも気が楽でした。

勢いで辞めない。まず“情報をもとに判断する”クセを

転職活動を始めると、「今すぐ辞めたい」「もう無理!」という気持ちに引っ張られそうになることがあります。

でも、次の職場が“もっと自分に合わない”ということもあり得ます。

私は一度、焦って応募しかけた求人がありましたが、
ジョブメドレーでしっかり条件を比較したおかげで、冷静に判断できた経験があります。

担当者とのやり取りを通じて、「ここは合わないかも」と気づけたこともあり、
やっぱり事前の情報収集は転職成功のカギだと感じました。

情報を集めることで「見えてくるもの」がある

自分の希望条件を書き出して、実際の求人と照らし合わせると、
「ここは譲れない」「ここは意外と妥協できる」といった本音が見えてきます。

「給料が上がればそれでいい」と思っていたのに、
働きやすさや人間関係のほうが重要だったと気づくこともあります。

転職活動は、単に新しい職場を探すだけでなく、
自分の価値観や優先順位を整理する作業にもなります。

だからこそ、気になる求人が見つかったら、
まずはジョブメドレーなどで比較・検討するクセをつけておくことが何よりも大切です。

「条件を比較してみたい」「どんな転職サイトがあるのか知りたい」という方は、
こちらの記事も参考にしてみてください。
→ [看護師転職サイトの比較記事へリンクを設置]

「ボーナスが少ない」と感じたあなたへ

ボーナス明細を見て「こんなに少ないの?」と感じたその瞬間。
それは、あなた自身の“心の声”かもしれません。

仕事の重さに対して見合っていないと感じるのは、甘えではありません。
むしろ、自分の価値や働き方を見直すきっかけになる、大事な感情です。

私も、「みんな我慢してるんだから」と自分を納得させようとしていた時期がありました。
でも、現実と向き合い、「このままじゃ変わらない」と気づいたことで、
新しい道を選ぶ勇気を持てました。

そして今、給与だけでなく、働く環境や心の余裕も手に入れることができています。

「転職」は、決して逃げではありません。
自分らしく働くための、前向きな選択です。

あなたにも、あなたに合った働き方がきっとあります。
まずは一歩踏み出して、“自分に合う場所”を見つけてみてください。

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